
■東京レインボープライドに参加しようと思ったきっかけを教えてください。
弊社はレイングッズブランド「Wpc.」として、傘やレインウェアなどを企画・製造・販売しており、ファッション傘としては日本一の売上を誇るブランドです。
Wpc.が得意とするデザイン力や発想力で東京レインボープライドを盛り上げ、誰もが自分らしく幸せを追求し、前向きに生きていくことが出来る社会の実現に貢献したいと考え、参加させていただきました。
テーマ
NO RAIN, NO RAINBOW
You told me
There is no rain that doesn’t stop.
(雨が降らなければ、虹は現れない。
やまない雨はないとあなたは教えてくれた)
「NO RAIN, NO RAINBOW」はハワイのことわざで「雨が降らなければ、虹は現れない」、つまり「つらいことの後には、きっと良いことがある」といった意味で、雨や虹はお天気を相手にする私たちにとって親和性のある言葉だと感じ、選んだものです。
■Wpc.が発信するメッセージとデザインについて教えてください。
“セクシュアルマイノリティのみならず人種、国籍、宗教など様々な背景を持つ人々の多様性を認め合う”
“ひとりひとりのパーソナルな生き方全て異なり、どれも本物であることを私たちは知っている”
そんな願いを込めて、多様性を表現したオリジナルのレインボーのテキスタイルデザインを書き起こしました。
様々な色を使い、それが混じり合い融合してひとつの柄を作り上げる様子は、Wpc.が関わる全ての方の多様性を応援する気持ちを表現しています。
■参加して思ったこと感じたことを教えてください。
Wpc.は今回初めて東京レインボープライドに参加しましたが、LGBTQを含むセクシュアルマイノリティの方には様々な背景や悩みがあること、またセクシュアルマイノリティに対する理解や社会的な受容は以前よりも進んでいるように見えていましたが、実際には生きづらさを感じている方が多いことを実感しました。
またその生の声を聞けたことはとても貴重な経験になったと感じています。
■正しい知識と理解を持つことの大切さ
イベント中は様々な方と交流するなかで生まれる配慮もありました。
例えば容姿で判断して「お兄さん」「お姉さん」と呼んでしまうと、実際の性別とは異なるセクシュアルマイノリティを持つ方は不快に思われることもあるかもしれないという意見が出たので、そういった場合は違う言葉に置き換えるようにしようということになりました。
今回のイベントに参加するにあたって、Wpc.のメンバーも事前にセクシュアルマイノリティやLGBTQなどについて調べ、情報収集をしましたが、こういった配慮はリアルな現場から生まれるものであることを実感するとともに、自分自身の言動を見直すきっかけにもなりました。
これまでの生活では意識していなかったことでも、相手のことを正しく知って理解することで自然に配慮も生まれます。
■多様性を認め合い、ひとりひとりが自分らしく生きていく
実際に商品を手に取ったり、フラッグを振って楽しむ皆さんの様子を見て、日常では自分を隠しながら生きている人も多いなかで、レインボーカラーで自分らしさを表現したり、それを見てお互いに勇気付けられたりと、私たちWpc.の発信する想いやメッセージも誰かの勇気に繋がっていれば嬉しいなと心から思いました。
ひとりひとりが自分らしく生きていく。
私たちWpc.は、そのような社会の実現に向けてこれからも発信を続けていきます。
■LGBTQ+の今後について思う事。
LGBTQを含むセクシュアルマイノリティの方に対する理解や社会的な受容は以前よりも進んでいるように見えていましたが、普段の生活はもちろん、学校や職場などで差別を受け、生きづらさを感じている方も多くいらっしゃるのではないかと思います。
私たちWpc.は今回の東京レインボープライドへの参加が最初の一歩になったのですが、今後もこういったイベントへの積極的な参加やグッズ制作など、Wpc.の強みを生かした支援を行っていきたいと考えています。
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